新たな精液検査キット
フロリダ・アトランティック大学工学・コンピュータ科学部の研究チームは、家庭用精液検査キットの開発に至った。
パラメーター(精子濃度、精子数、精子運動率など)に基づいた男性不妊診断とは異なり、アプリやスマートフォンなどのマイクロ流体力学により、正確で定量的に精液分析・評価が可能になる。
また、医療機関ではなく、自宅にて個人的に検査ができ、完全に個々のプライバシーが保たれる。
低価格で迅速な診断
精液検査キットには顕微鏡機能をもつ精子スコープが組み込まれ、スマートフォンにスナップ方式で取り付ける。精子スコープには最先端3Dプリンター技術が用いられている。
検査キット付随のアプリにより、精液1滴がミクロン・マイクロン(1メートルの100万分の1)単位にて精液分析され、精子の質ではなく、精子量を測定する。なお、診断結果、不妊治療の有無は1分程度にて判明するという。
製品販売を目指して
同学部のワシーム・アスガル(Waseem Asghar)准教授は、現在、検査キットに互換性をもたせ、あらゆるスマートフォン機種に対応できることを目指すと述べる。
今後1年内にて試作品を完成させ、2年内での製品販売が目標であるという。また、検査キットの販売価格は2ドル以下を予定している。
(画像はプレスリリースより)

FLORIDA ATLANTIC UNIVERSITY
http://www.fau.edu/newsdesk/articles/semen-analysis-kit.php