清涼飲料水と自然妊娠率
ボストン大学公衆衛生大学院の研究チームは、「Epidemiology」にて、清涼飲料水を毎日1~2本摂取することにより生殖能力が低下し、自然妊娠率が下がると発表した。
論文主著者で同大学のエリザベス・ハッチ(Elizabeth Hatch)教授は、今回の研究を通して、清涼飲料の摂取量と生殖能力の低下における関係性が立証されたと述べている。
清涼飲料の摂取と自然妊娠率
研究チームは、北米とカナダ居住の女性3828人(21~45歳)、パートナーである男性1045人を対象に、コホート研究(経年的追跡調査研究)「Pregnancy Study Online(PRESTO)」を実施した。
被験者は、オンライン上にて、病歴・通院歴、生活様式、食生活に関する質問事項に回答した。また、女性は、質問事項の回答後から妊娠成立まで、2ヶ月ごとに追跡調査が行われた(妊娠に至らなかった場合は12ヶ月の間2ヶ月ごと)。
調査結果より、男女ともに清涼飲料を毎日1本以上摂取するカップルは、月あたり自然妊娠率が平均20%低いことが認められた。カップルのうち女性が清涼飲料を毎日1本以上摂取する場合、自然妊娠率が25%減となった。男性のみが毎日1本以上摂取する場合、自然妊娠率は33%減少した。
特に、エナジードリンクの摂取量と自然妊娠率の低下は顕著であったという。ハッチ教授は、妊娠を望む場合、男女ともに清涼飲料の摂取量を減らす必要があると強調する。
(画像はPixabayより)

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