赤ワインと女性の生殖能力
ワシントン大学医学部の研究チームは、米国生殖医学会議(ASRM)にて、妊娠を望む女性が1週間に1杯の赤ワインを飲むことにより卵巣予備能が改善され、妊娠可能性が高まると発表した。
卵巣予備能とは、卵巣内にある卵子数や卵巣機能の指標である。年齢、肥満。喫煙、ホルモン量、胞状卵胞(AFC)数より評価する。卵巣予備能が低い場合、卵巣内にある卵子が少ないことを意味する。
赤ワインの効果
研究チームは、18歳から44歳までの女性135人を対象にアルコールが卵巣予備能に与える影響を調査分析したところ、赤ワインに含まれるレスベラトロールが卵巣予備能を改善する効果があると確認された。
レスベラトロールはポリフェノールの一種であり、抗酸化作用がある。特に、1ヶ月あたり赤ワイン5杯を飲む女性は、卵巣予備能が高い傾向にあった。一方、白ワイン、ビール、スピリッツには生殖能力を高める効果は認められなかった。
議論の余地がある研究結果
しかしながら、今回の研究結果は議論の余地があるといえる。例えば、イギリス政府は、アルコールが身体に与える影響を理由に、妊娠を望む女性に対して飲酒を控えるように喚起している。
また、2013年に実施された研究より、1週間にワイン3杯を飲む女性は体外受精の成功率が低下したと報告されている。それゆえに、イギリスの専門家は、赤ワインが生殖能力を高めると断言するには根拠や証拠に欠け、大規模な調査実施の必要性を強調する。
(画像はPixabayより)

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