26000件を超える「当事者の生の声」
不妊体験をもつ人たちのセルフサポートグループとして講演会やカウンセリングなどの活動を行っている「NPO法人Fine」が、2017年10月5日に「仕事と不妊治療の両立に関するアンケートPart2」の結果を公開した。
2017年3月30日から8月31日にかけて実施された「仕事と不妊治療の両立に関するアンケートPart2」は、前回調査の2倍を超える5526人が回答。不妊当事者を対象に実施した調査では過去最大の回答数となり、26000を超える「当事者の生の声」が寄せられた。
両立が困難な人は増加している
調査結果によると、「仕事をしながら不妊治療を経験したことのある人」のうち95.6パーセントが「両立は困難」と回答。前回の調査で同じ回答をした人は91.9パーセントであり、困難を感じている人が増加していることがわかった。
両立がむずかしい理由は「頻回かつ突然な休みが必要である」という回答がもっとも多く71.9パーセント。次いで「通院スケジュールを立てることがむずかしい」(47.3パーセント)「周りに迷惑をかけて心苦しい」(25.6パーセント)という結果となった。
半数以上が退職、職場に知られたくない人も多数
仕事と治療の両立が困難で働きかたを変えざるをえなかった人を対象とした「働きかたをどのように変えたのか」という質問では50.1パーセントが「退職」と回答し再多数となった。
「職場に不妊治療のサポート制度はあるか」という質問に「ある」と回答した人はわずか5.8パーセント。サポート制度があっても「不妊治療をしていることを知られたくないから」という理由で使いたくないと回答する人も多く見られた。
(画像はNPO法人Fineのプレスリリースより)
(画像は足成より)

「NPO法人Fine」のプレスリリース
http://j-fine.jp/prs「NPO法人Fine」公式ホームページ
http://j-fine.jp