体外受精サイクル1回目の流産と2回目以降の妊娠率
アバディーン大学の研究チームは、「Human Reproduction」にて、体外受精サイクル1回目にて流産を経験した女性は、妊娠に至らなかった場合と比べ、サイクル2回目以降に妊娠する確率が高まると発表した。
体外受精における出生率に関する大規模調査
2014年には、52000人以上の女性がイギリスにて体外受精と顕微授精を受け、出生率は全体の1.5%を占めた。
同大学医学部4年生のナタリー・キャメロン(Natalie Cameron)氏は、教授による指導のもと、1999年から2008年に掛けて体外受精を受けた女性112000人以上を対象に、出生率を調査した。
流産経験者は9321人(8.3%)、1回以上の出産経験者が33152人(29.1 %)、妊娠未経験者は70076人(62.3%)に対して新鮮胚および凍結胚による体外受精を行ったところ、体外受精サイクル1回目の流産率は25.7%であった。
また、サイクル1回目にて流産した女性は、2回目以降の妊娠率が40.9%であると報告されている。一方、サイクル1回目にて妊娠に至らなかった女性では、妊娠率が30.1%となった。
サイクル1回目にて妊娠・出産に至った女性は、2回目以降の体外受精における出生率が49%であった。
今回の研究結果は、体外受精にて流産を経験したカップルの励みになると期待される。
(画像はプレスリリースより)

UNIVERSITY OF ABERDEEN
https://www.abdn.ac.uk/news/11145/