妊娠初期の体重増加と胎児の出生体重
ルイジアナ州立大学ペニントン生物医学研究センターは、「Obesity Society」にて、妊娠初期(妊娠24週目まで)の過度な体重増加が胎児の出生体重に大きな影響を与えると発表した。
最大規模の調査
研究チームは、台湾、中国にて妊娠中(1~3回目)の女性16218人を対象に、妊娠初期の体重増加と胎児の出生体重の関連性について調査を実施した。
調査結果より、妊娠24週目までの体重増加は、胎児の出生体重に大きな影響を与えることが判明した。妊娠初期において、診療ガイドライン(2009年)が定める妊娠期の体重より過剰に体重増加した母親は、胎児の出生体重が標準の2.5倍であったという。
妊娠における体重管理の重要性
これまで、妊娠期の肥満や過度な体重増加は、胎児の肥満をまねくことは知られてきた。一方、妊娠期の体重増加と胎児の肥満における関連性について掘り下げた研究は実施されていなかった。
ルイジアナ州立大学ペニントン生物医学研究センターのリアン・M・レッドマン(Leanne M. Redman)教授は、産婦人科医に対して、妊娠期の過度な体重増加や肥満が胎児に与える影響を再認識するように促す。
合わせて、妊娠を望む女性、妊娠期の女性も、母親の体重と胎児の肥満における関連性、体重管理の重要性を理解する必要がある。
(画像はPixabayより)

Obesity Society
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