実施件数は多いのに出産率は最低
有名人が利用していることもあり、不妊治療を利用して子どもを授かろうとする人は昔よりは増えている。しかし「東洋経済オンライン」が2017年4月26日(水曜日)に更新した記事は不妊治療のきびしい現実を指摘している。
記事では、世界各国の生殖補助医療実施状況をモニタリングしている「国際生殖補助医療監視委員会」が60ヶ国を対象に調査を行った結果を紹介。
この調査結果によると日本は生殖補助医療実施件数が第1位であるにもかかわらず、出産率はわずか6.2パーセント(最下位)であるという。
不妊の理由は「卵子」だけではない!?
記事ではこのような結果になった理由としてまず、卵子に針で穴を開ける「顕微授精」によって生じるリスクを、米疾病対策センター(Centers for disease Control and Prevention:CDC)の調査結果をまじえて紹介。日本ではこのリスクについて報道も患者への説明もなされていないと指摘している。
また、不妊治療の成功には精子の「質」も重要な要素であるにもかかわらず日本では精子の「質」を正しく診断できるクリニックが少なく、卵子の問題のみが原因とされるケースが多いことも指摘。安易に不妊治療に踏み切ろうとする人に警鐘をならしている。
(画像は写真ACより)

東洋経済オンライン
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