亜鉛の火花と卵子
先月26日、ノースウェスタン大学の研究チームは、科学誌「サイエンス・リポート」にて、卵子が精子内の酵素により活性化されると亜鉛が爆発的な火花を散らすと発表した。
研究論文によると、火花の大きさは卵子の健康状態により変化し、子宮に着床して妊娠を成立させる受精卵へと生育できる卵子にて発生するという。
論文の著者であるテレサ・ウッドラフ(Teresa Woodruff)教授は、受精卵になることができる卵子では精子と受精した際に亜鉛の火花が発生する為、体外受精など不妊治療において受精に適した卵子を選択することが可能になると述べている。
亜鉛が火花を散らすメカニズム
精子内の酵素により卵子が活性化すると、卵子内のカルシウムが増加し、亜鉛が卵子から放出される。この際、亜鉛は閃光を発しながら放出される為、火花に見えるという。亜鉛の火花により、卵子は健康な受精卵に生育することを促される。
ノースウェスタン大学の研究チームは、5年前に、マウスにて亜鉛の光学現象を発見したと述べている。
生殖医療において革新的な発見
現在の生殖医療技術において卵子の質を確認できる方法は確率していない為、妊娠が成立するまで不明である。
その為、論文の共同著者であるイブ・ファインバーグ(Eve Feinberg)医師は、亜鉛の光学現象を革新的な発見であると考えている。亜鉛の火花により、人工授精や体外受精不による妊娠の確率が高まり、最短の不妊治療期間にて妊娠が可能になると期待している。
(画像はプレスリリースより)

Northwestern
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