ミトコンドリアDNA検査
オックスフォード大学の研究者らは、体外受精による妊娠・出産率を高める目的で、ミトコンドリアDNA検査を開発した。
検査方法は、胚から細胞を採取し、染色体レベルでミトコンドリアDNA値を測定する。子宮移植を行う前に検査を実施することにより、子宮移植に適した胚を選択でき、体外受精の成功率が高まるという。
例えば、受精3日目の胚では年齢が若いほうが、受精5日目の胚では年齢が高いほうがミトコンドリアDNA値は高くなるという。
ミトコンドリアDNA値と妊娠率
35歳の女性を対象に、ミトコンドリアDNA値と妊娠率の関係性について臨床試験を実施したところ、体外受精の場合、数値が高い胚を除いて子宮移植を行った結果、妊娠率は75%高まった。
同様に、自然妊娠の場合もミトコンドリアDNA値が低い胚のほうが妊娠率は高まったという。
また、受精5日目の胚にて子宮移植を行う場合、ミトコンドリアDNA値が高いと子宮への着床率が低くなると判明した。一方、受精3日目の胚では、ミトコンドリアDAN値が高いほうが子宮移植に適している。
ミトコンドリアDNAについて
ミトコンドリアDNAは細胞のエネルギー源となり、子宮内の細胞構成において重要な働きをする。しかしながら、過剰に増えると胚に対してストレスを与え、胚の質を低下させる。
(画像はイメージです)

BioNews
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