女性不妊と要因
アメリカ疾病予防管理センターによると、卵管、卵巣、子宮など女性生殖器の健康状態が不妊の要因となり得るという。
また、スタンフォード大学の専門家達は、排卵障害が女性不妊における一番の要因であると述べている。
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)による排卵障害
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)は排卵障害であり、ホルモンバランスが崩れるため、排卵周期が乱れ、最終的には排卵が起こりにくくなるという。
正常な排卵過程では、卵巣内の卵胞から卵子が作られ、卵管に排出される。一方、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)では、卵巣に卵胞が多数でき、卵子は成熟せずに排卵を迎える。
卵巣予備能低下(DOR)や卵巣機能不全(POI)による排卵障害
卵巣予備能低下(DOR)は遺伝的要因なども考えられるが、年齢に大きく影響を受けるという。卵巣予備機能は加齢と共に衰え、40歳以降は急激に低下すると言われている。
また、卵巣機能不全(POI)も、卵巣予備能低下(DOR)と同様に年齢に影響を受ける。
子宮内膜症による排卵障害
子宮内膜症は、子宮内膜の組織が過剰に成長する病気である。腹部、卵管、骨盤腹膜など子宮以外の場所にて、子宮内膜の組織が増殖する。
骨盤癒着症、骨盤内炎症性疾患などが卵管や卵巣周囲にて発生した場合、癒着により卵管が狭くなり、あるいは閉塞し、排卵が困難になるという。
骨盤腹膜炎(PID)による排卵障害
骨盤腹膜炎(PID)はクラミジアや淋菌など微生物より発生し、性行為感染症(STD)の一種でもある。
微生物による感染で卵管が炎症し、卵巣から排卵された卵子を卵管内へ取り入れることができなくなる。そのため、卵子が精子と受精することも不可能となる。
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EmpowHER
http://www.empowher.com/infertility-fertility/Stanford
https://web.stanford.edu/Centers for Disease Control and Prevention
http://www.cdc.gov/reproductivehealth/Infertility/