中国医学と不妊治療
オレゴン・カレッジの和漢薬治験審査委員会は、不妊治療と合わせて中国医学(生薬や漢方、鍼治療など)によるアジュバント療法(補完療法)を行ったところ、体外受精における受精卵移植の成功率を高めたと発表した。
中国医学
中国医学には、生薬や漢方、鍼治療のほか、スイナ(推拿)マッサージ、灸療法、TDP療法(ヒートランプ理学療法)も含まれるという。
上記の療法には、月経周期を整え、月経痛を和らげる治療効果が期待できる。卵胞期では生殖ホルモンや子宮内膜を正常に保ち、排卵期ではスムーズな排卵を促し、黄体期ではホルモンを制御する。
また、鍼治療では、鍼療法士による鑑別診断やレコメンデーション(治療に関する提言)を行い、治療内容は整体や耳鍼治療に及ぶ。一般的に、鍼治療で使用される針は直径0.18~0.25mm、長さ30~40mmであり、メーカーは数種類にわたるという。
中国医学の補完療法効果
ノースウェスト・センターは、不妊治療と合わせて中国医学療法を受けた不妊治療患者の体外受精における出生率は85.7%であり、一方、不妊治療のみを受けた患者の体外受精における出生率は62.5%であったと報告している。
なお、調査対象は、患者自身の卵子、提供卵子による体外受精であり、凍結卵子による体外受精は除かれる。
体外受精と合わせて中国医学療法を施すことで体外受精の成功率は高まると立証されたが、今後、更なる研究が必要であると言える。
(画像はイメージです)

HealthCMi
http://www.healthcmi.com/Reproductive BioMedicine Online
http://www.rbmojournal.com/article/中国医学
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