非侵襲的かつ高い費用対効果
モナッシュの専門家らは、胚生検において世界初となる非侵襲的DNAテストを開発した。
従来の胚生検技術は侵襲的であり、胚からDNAを採取する際に傷を付けるリスクが高い。新たな生検技術では、胚に直接触れることなく、DNAを採取できるという。従来の胚生検と比べ、非侵襲的かつ費用対効果も高い。
あらゆる胚に対応
初期胚である胚盤胞は、外側を取り囲む栄養外胚葉(栄養膜細胞)にDNAを含有する。栄養外胚葉は液体で覆われ、切り離されている。胚の成長を進めて妊娠成立の可能性を高める、流産リスクを減らすには、栄養外胚葉の遺伝解析が有効である。
現在、従来のスクリーニングテストはモナッシュの13医療機関にて導入されるが、検査には胚の強度が問われる。スクリーニングに耐久がない胚に対しては、検査を実施できない。
一方、新たな胚生検は、あらゆる胚に対応可能となる。実質的なリスクなく、健康で胚移植に最適な胚を選択できるという。現在、モナッシュIVFのみにて利用可能であり、体外受精患者に対して実施したところ、誕生した子供の遺伝子疾患リスクの軽減が認められた。
最先端技術でありながら、従来の胚生検に比べて検査費用は低く、胚生検に大きな変革を起こすと期待される。
(画像はPixabayより)

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