健康な胎児になる要素
6月6日、ペン・ステート・ヘルスのアンドリュー・ルッツケニン(Andrew Lutzkanin)博士は、週刊ニュース「The Medical Minute」(ペン・ステート・ヘルス発行)にて、妊娠期の身体的・精神的健康が胎児の健康に影響すると発表した。
例えば、スポーツ選手は大会に向けて身体・精神状態を万全にするが、同様に、女性も妊娠・出産・育児に備えて身体と精神を整え、準備する必要があるという。
母親の身体的・精神的・感情的健康と胎児の健康における関係性
ルッツケニン博士は、母親の身体的・精神的・感情的健康と胎児の健康には関係性があると述べる。壊れたオーブンではブラウニーが焼けないように、健康に問題がある母親から健康な子供は誕生しないと説明する。
それゆえ、女性は身体的・精神的ストレスを多く受ける妊娠・出産に備えて、スタミナ・持久力を向上させ、適正体重を維持する必要がある。特に、健康的な体重を維持することは、妊娠合併症のリスクを軽減する。
新鮮な野菜・果物、赤身の肉を豊富に含む低脂肪・低カロリーかつ栄養バランスの良い食事と十分な水分補給、1日あたり400 mcgの葉酸摂取、心拍数を上げる有酸素運動(週2~3回、1回20分以上)を推奨する。
また、妊娠期の女性は胎児がいる腹部に身体の重心が移り、前傾の悪い姿勢になる。頭から足まで一直線になる正しい姿勢を保つ体型になるために腹部以外の部位に脂肪が付き、体重は増加する。体幹の筋肉が鍛えられている場合、妊娠期であっても正しい姿勢が維持でき、腹部以外に脂肪がついて体重が増加することが防げるという。
(画像はプレスリリースより)

Penn State Health
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