減量効果のあるサプリメントによる健康影響
アメリカ食品医薬品局(FDA)は、妊娠期において、ツルニチニチソウエキスが配合されたサプリメントの摂取は危険であり、控えるべきであると発表した。
ツルニチニチソウエキスは、認知能力の向上、体重減少、筋肉増加、気力増加の効果があるといわれる。しかしながら、ツルニチニチソウエキスからは医薬品成分「ビンポセチン」が検出され、生殖能力に悪影響を及ぼすことが認められた。ツルニチニチソウエキス配合のサプリメント摂取により流産リスクは高まり、胎児の発達を妨げるという。
配合成分による危険性
サプリメントは栄養補助食品であり、日常の食事において不足する栄養成分を補う。健康を促進する、身体作りや体重管理を補助するなど理想的な身体的特徴を高める。
サプリメントは購入に医師の処方箋は不要であり、手軽に利用できるが、一方、法的規制・制限はなく、臨床試験にて効果や安全性は検証されていない。効果や安全性は不確かである。
ハーバード公衆衛生大学院の研究チームは、2004年1月から2015年4月に掛けて、アメリカの若年層(0~25歳)を対象に、サプリメント摂取と健康影響を検証した。
被験者のうち約40%は、減量・筋肉増加・気力増加に効果があるとされる、ツルニチニチソウエキス配合のサプリメントを摂取し、健康被害を含む副作用が認められた。また、ビタミン剤に比べ、深刻な健康被害は3倍増となったと報告される。
(画像はPixabayより)

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