妊娠期の睡眠姿勢による影響
ハダースフィールド大学の研究チームは、「British Medical Journal」にて、妊娠期の睡眠姿勢と死産に関連性があり、横向きで寝ることにより、胎児の死産リスクは軽減すると発表した。一方、仰向けは、死産リスクを高めるという。
妊娠期の睡眠姿勢と死産における関係性に着目した研究は今回初となる。
睡眠姿勢と死産における関係性
同大学助産科のトマシーナ・ステーシー(Tomasina Stacey)博士は、死産を経験した女性851人と妊娠期の女性2257人を対象に小規模調査を実施し、睡眠姿勢と死産の因果関係を検証した。
妊娠後期(妊娠28週以降)に仰向けで寝る女性は、死産リスクが2.6倍増になったと報告された。仰向けの睡眠姿勢では、子宮の重さにより血流が圧迫され、胎児への血流量が減少し、死産リスクが高まるという。
研究チームは、睡眠姿勢は妊娠継続に影響を与え、流産・死産・早産と睡眠姿勢に関連性があるとしている。
ステーシー博士は、妊娠後期において、昼寝を含めた就寝時には仰向けではなく、横向きの姿勢で眠りにつくことを推奨する。また、睡眠中に寝返りをうち、起床時に仰向きである場合、死産リスクを高める要因にはならず、懸念事項でないと補足する。
(画像はプレスリリースより)

University of Huddersfield
https://www.hud.ac.uk/