血液検査の発展
ブリガム・アンド・ウィメンズ病院の研究チームは、「American Journal of Obstetrics & Gynecology」にて、妊娠初期の血液内に微粒子の血中タンパク質5種類が検知され、繰り返される早産(妊娠35週未満)を予期する手掛かりになると発表した。
約10%は妊娠37週未満に誕生し、早産であるといわれる。早産は、早期陣痛、前期破水により引き起こされ、早産を経験した場合、次回の妊娠における早産リスクは高まる。
血中タンパク質と早産の関係性
研究チームは、シアトル・ボストン・ピッツバーグにある血液バンクの血液サンプルを用いて、妊娠35週以前に出産した女性87人、満期出産した女性174人の血液サンプルを比較した。血液サンプルは、第一子を妊娠している女性を対象に妊娠初期の終わりに採取した。
トーマス・マッケラス(Thomas McElrath)教授は、妊娠初期は胎盤の血管が発達する時期であり、繰り返される流産の要因となる問題の多くは、この時期に引き起こると説明する。
血液検査より、早産を予期できる指標として、循環微粒子のタンパク質5種類が特定された。循環微粒子は、細胞間の伝達を担うタンパク質、リボ核酸(RNAs)などの分子を含む細胞から分泌される小胞である。
研究チームは、血中の循環微粒子に含まれるタンパク質が、繰り返し起きる早産の重要な要因であると結論付けた。血液検査を発達させ、増加するリスクを予期可能にした。これにより、繰り返される早産リスクは、平均以下になると期待される。
(画像はBRIGHAM AND WOMEN’S HOSPITAL HPより)

BRIGHAM AND WOMEN’S HOSPITAL
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