紫外線による影響
マラガ大学の研究チームは、紫外線が血中の葉酸量に直接的な影響を与えると発表した。
これまで、血中の葉酸量は季節によって変化し、日光量が関係すると考えられてきた。今回の研究により、季節と葉酸量における因果関係が立証された。葉酸欠乏の場合、日光量の増加に伴い、葉酸量が顕著に減少する。
季節と葉酸量における関係性
研究チームは、スペイン・マラガにて、5年間、患者10万以上を対象に、季節と血中の葉酸量における関係性を検証した。
季節による影響を比較したところ、夏は、冬と比べ、葉酸量が約3.5%減少した。夏に葉酸欠乏になるリスクは1.37倍増になった。また、男性は、女性より季節の影響を受けやすく、葉酸量の減少が大きかった。
研究チームは、葉酸量が4ng/mL以下である場合、日常的に葉酸を豊富に含む食材、サプリメントを摂取することを推奨する。なお、葉酸はマメ科植物や緑野菜に多く含まれる。
葉酸は、細胞の分裂・成長に不可欠である。葉酸量の不足は健康に悪影響を及ぼし、貧血、神経管欠損、心血管疾患などを引き起こす。それゆえ、胎児の成長にとって葉酸は欠かせず、妊娠期において葉酸の摂取は非常に重要となる。
(画像はPixabayより)

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