オメガ3DHA摂取の効果
アメリカの研究者らは、「Nutrients」にて、妊娠期におけるオメガ3脂肪酸DHAの不足を指摘したうえで、妊娠期の女性がオメガ3脂肪酸DHAの摂取量を5%あるいは、それ以上、増加させることにより、早産リスクが減少すると発表した。
DHA摂取量の不足
例えば、アメリカにおいて、妊娠期の女性を含めて妊娠適齢期の女性のうち約70%は、1日あたりのDHA摂取量が推奨される摂取量を5%下回り、60mg以下であると推測される。
DHAは鮭など多脂肪の魚、オメガ3サプリメントから摂取できるが、1日あたり最低200mgの摂取が必要である。また、近年の研究より、1日あたりのDHA摂取量は200mg以上ともいわれる。
DHAと早産における関係性
複数の先行研究では、DHAが、早産(妊娠37週以前)や早期早産(妊娠34週以前)のリスクを軽減すると報告されている。
DHAにより、早産は11%減、早期早産が42%減になったとの研究結果もある。
また、オメガ3の摂取量と早期早産における関係性も立証され、オメガ3摂取が早期早産を防ぐという。
研究チームは、今回の研究を通して、改めて妊娠期におけるオメガ3の重要性を強調する。そのうえで、妊娠期の女性に対して、早産の予防としてオメガ3脂肪酸のサプリメント摂取を推奨する。
(画像はPixabayより)

Nutrients
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