スマートフォン向け排卵検査ツールの開発
ブリガム・アンド・ウィメンズ病院(アメリカ・ボストン)は11日、「Lab on a Chip」にて、人工知能(AI)やマイクロ流体力学を活用した、スマートフォン向け排卵検査ツールの開発に成功したと発表した。
今回、開発された排卵検査ツールは、自宅にて排卵予測を可能にする。採取した女性の唾液を分析し、排卵の兆候を自動的に特定する。排卵が近い場合、唾液内にシダ模様、シダ状結晶が確認されるという。
非常に高い検査精度
研究チームは、人工的な唾液、無排卵の女性6人より採取した唾液を用いて検査を実施したところ、検査精度は非常に高く、被験者99%以上の排卵タイミングを正しく予期できた。
従来の検査では、黄体形成ホルモン(LH)量、直腸温(肛門にて測定する体温)や基礎体温、子宮頸管粘液検査、唾液検査にて排卵日を予測する。
今回の排卵検査では、従来の唾液検査方法に人工知能(AI)やマイクロ流体力学を活用し、検査精度を高めた。その結果、唾液のみで排卵予測が可能になり、人工知能(AI)やマイクロ流体力学の活用、スマートフォンの偏在性より低価格が実現された。
しかしながら、検査者が唾液内のヒダ状結晶を認知することが困難であるとの課題も残り、今後、研究開発の余地がある。
(画像はBRIGHAM AND WOMEN’S HOSPITAL HPより)

BRIGHAM AND WOMEN’S HOSPITAL
https://www.brighamandwomens.org/