喫煙が生殖能力に対して与える影響
ボストン大学公衆衛生大学院の研究チームは、「Human Reproduction」にて、喫煙歴が10年以上、1日あたりのタバコ本数が10本以上である場合、非喫煙者である女性と比べ、妊娠率が低下すると発表した。
一方、今回の研究を通して、パートナーの喫煙有無、受動喫煙(間接喫煙)の有無と妊娠率には、関係性が成立しなかった。
喫煙と妊娠率における関係性
研究チームは、2013年から2018年に掛けて、北米在住の妊活中である女性5473人と男性1411人を対象にインターネット調査(コホート研究)を実施し、喫煙と妊娠率における関係性を検証した。
被験者の妊活期間は月経周期6サイクル以下であった。また、被験者は、インターネット調査にて、能動喫煙・受動喫煙に関する質問項目に回答し、女性に対しては隔月の追跡調査を行った。
習慣的・非習慣的に喫煙する女性、過去に喫煙していた女性は、喫煙と妊娠率の低下における関係性は弱かった。一方、喫煙歴10年以上、1日に喫煙するタバコ本数が10本以上である女性は、喫煙と妊娠率の低下において顕著な因果関係が認められた。
調査結果より、研究チームは、女性の喫煙本数、喫煙歴が生殖能力に悪影響を及ぼし、妊娠率を低下させると結論付けている。
(画像はPixabayより)

Human Reproduction
https://academic.oup.com/