妊娠合併症による影響
アデレード大学の研究チームは、「Obesity」にて、出生体重が小さい子供を出産した母親は、妊娠合併症の発症率が高いと発表した。
子供が母親の子宮にて十分に成長せず、標準を下回る体重にて誕生した場合、母親の子宮状態は好ましくない。妊娠に対する生理的要求に対応できず、変異が生じ、妊娠合併症を発症するという。
胎児の出生時体重と妊娠合併症の発症率における関係性
研究チームは、2500g未満の子供を出産した女性5336人を対象に、胎児の出生時体重と妊娠合併症の発症率における関係性を検証した。
被験者の子癇前症発症率は、3000g以上3500g未満の子供を出産した女性と比べ、1.7倍増であった。一方、子供の出生時体重が3500g以上4000g未満、4000g以上であった場合、子供が2500g未満である場合と比べ、妊娠期における母親の子癇前症発症率は40%減となった。
また、出生時体重が標準である子供の母親と比べ、出生時体重が小さい子供の母親は妊娠高血圧、妊娠糖尿病のリスクが高いことが認められた。
論文主張者であり、同大学のプラバ・アンドラウイラ(Prabha Andraweera)博士は、出生時体重と妊娠合併症の発症率における関係性には、妊娠期の食事・運動といったモディファイヤー(修正因子)が影響するが、妊活中や妊娠期の生活様式を健康的に保つことが重要であると考える。
(画像はPixabayより)

Wiley
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