妊娠期における喫煙の影響
華中科技大学の研究チームは、「Acta Ophthalmologica」にて、妊娠期の喫煙が子供の斜視に影響を与えると発表した。妊娠期の母親が喫煙した場合、子供が斜視になる可能性が46%増加したと報告する。
斜視は小児眼科の代表的な病気であり、右目と左目の方向がずれて両目の視線が合わなくなる。眼位がずれ、正面の目標物に対して、両目の視線が真っすぐに向かない、片目が違う方向を向いている状態である。
また、斜視は、視力面に加えて、見た目など感情面においても問題を生じさせる。
妊娠期の母親の喫煙と子供の斜視における関係性
研究チームは、関連する先行研究11件を用いて、妊娠期の母親の喫煙と子供の斜視における関係性を検証した。
妊娠期に母親が喫煙した場合、子供の斜視が46%増となり、なかでも1日に喫煙するタバコの本数が10本以上では、子供の斜視は79%増加した。データ分析結果より、妊娠期における母親の喫煙と子供の斜視において関連性が認められた。
同大学のZuxun Lu氏は、妊娠期の母親が喫煙することにより、子供の眼に対して悪影響を与えると強調する。
(画像はPixabayより)

WILEY
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