妊娠期の体重管理と子供の骨量における関係性
ポルト大学の研究チームは、「Journal of Bone and Mineral Research」にて、妊娠期の体重管理が子供の骨量に影響を与えると発表した。
妊娠期の母親が標準体重である場合、母親の体重増加と子供の骨量増加に僅かながらも相関関係が成立するという。
母親の体重増加と子供の骨量増加
研究チームは、ポルトガルの母子2167組を対象に、妊娠期の体重管理と子供の骨量における関係性を検証した。
妊娠期の母親が標準体重以下(痩せ)、標準体重であった場合、子供が7歳になるまで、妊娠期の母親の体重増加と子供の骨量増加に僅かながらも関係性が認められた。
一方、妊娠期の母親が標準体重以上(太り過ぎ)、肥満である場合には、母親の体重増加は、子供の骨量増加と無関係であった。
同大学のTeresa Monjardino博士は、最近まで、妊娠期における母親の体重増加に伴い、子供の骨量は増加すると考えられてきたが、妊娠期の体重増加と子供の骨量増加において関係が成立するのは母親の体重が痩せ、標準以下に限ると強調する。
なお、妊娠期における母親の過剰体重・肥満は、母子の健康に悪影響を及ぼすが、今回の調査より、子供の骨量増加に対する否定的影響は立証されなかった。
(画像はPixabayより)

WILEY
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