出産回数が与える影響
テルアビブ大学の研究チームは、「Archives of Gynecology and Obstetrics」にて、約30%のケースにおいて、出産回数に伴い、胎児の出生体重は増加すると発表した。
例えば、立て続けに3回の妊娠・出産をした場合、1人目の出生体重は最も小さく、3人目が最も大きくなる。
出産回数と胎児の出生体重における関係性
研究チームは、1994年から2013年に掛けて、イスラエルのラビン医療センターにて出産した女性を対象に、実施された大規模な後ろ向きコホート研究を用いて、出産回数と胎児の出生体重における関係性を検証した。被験者には、3人の子供を出産した女性4615人も含まれる。
絶対出生体重と出生体重パーセンタイル(計測値の分布・ばらつき)のデータを用いて、より正確に胎児の成長を分析したところ、出産回数と胎児の出生体重には相関関係が認められた。
同大学のリーラン・ハーシュ(Liran Hiersch)博士は、在胎不当過大児は、在胎期間に対して体重が90パーセンタイル以上の新生児であり、黄疸、低血糖値など新生児合併症のリスクが増加すると説明する。
特に、不妊の女性は、妊娠初期において、胎児が在胎不当過大児になる確率が高く、今回の調査結果は有益である。
(画像はPixabayより)

THE AVIV UNIVERSITY
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