Google+
妊活・卵活ニュース
 妊活・卵活ニュース

ニコチンが子供の認知機能に悪影響を与える

着床前診断
産み分け
カラダ
不妊治療
社会
書籍
その他
新着ニュース30件






























ニコチンが子供の認知機能に悪影響を与える

このエントリーをはてなブックマークに追加
ニコチンによる健康影響
フロリダ州立大学の研究チームは、「PLOS Biology」にて、父親が喫煙者である場合、父親の体内に取り込まれたニコチンが精子の遺伝子に後生的変化(エピジェネティクス的変化)に生じさせ、子供の認知能力に悪影響が及ぶと発表した。

ニコチンにより変化した精子がもたらす影響は、父から子へ、さらには子から子へ引き継がれる。

これまで、先行研究では、妊娠期の女性におけるタバコに含まれる化学物質(ニコチンなど)の曝露が、子供の注意欠陥多動性障害(ADHD)を含む行動障害のリスクを高めると報告されている。

ニコチン
ニコチンと子供の認知機能における関係性
研究チームは、マウスを用いた動物モデル実験を通して、ニコチンと子供の認知機能における関係性について検証した。

精子形成期にある雄マウスに対して、ニコチン少量を混ぜた飲料水を与え続け、その後、ニコチン曝露を受けていない雌マウスと繁殖させた。誕生した子マウスは、性別に関係なく、注意欠陥、多動性(活発性過度)、認知の不変性(認識の柔軟性なし)が見受けられた。

また、ニコチンを摂取した雄マウスを父にもつ子マウスのうち、雌マウスはニコチン曝露を受けていない雄マウスを相手に繁殖行為をしたが、子マウス(ニコチンを摂取した雄マウスの孫世代)は認知の不変性が確認された。

ニコチンによる精子の後生的変化
研究チームは、精子形成期にニコチンを摂取した雄マウスの精子分析を行い、 ドーパミンD2受容体を含む複数遺伝子のプロモーター(遺伝子の上流領域)に後生的な変化を認めた。ドーパミンD2受容体は脳の発達や学習機能に影響を与え、それゆえ、ニコチンによる後生的変化を要因として認知機能に悪影響が及ぶ。

今回の研究を通して、女性以上に男性の喫煙は、子供世代、さらには孫世代の健康に否定的影響を与えると結論付けている。

(画像はPixabayより)


外部リンク

PLOS
https://journals.plos.org/

Amazon.co.jp : ニコチン に関連する商品
  • 緑のある生活は子供を健康にする(4月30日)
  • うつ病が精液に影響を与える(4月28日)
  • 妊娠前であっても飲酒は胎児に悪影響を及ぼす(4月21日)
  • 相対脂肪量が多いほど女性不妊リスクは増す(4月21日)
  • 腸内細菌叢と女性不妊には関連がある(4月14日)
  • Yahoo!ブックマーク  Googleブックマーク  はてなブックマーク  POOKMARKに登録  livedoorClip  del.icio.us  newsing  FC2  Technorati  ニフティクリップ  iza  Choix  Flog  Buzzurl  Twitter  GoogleBuzz
    -->
    記事検索
    妊活基本情報



    お問い合わせ