初となる男性の生殖能力測定
Androvia LifeSciences社は、コーネル大学の研究成果に基づき、男性の生殖能力測定検査「Cap-Score Male Fertility Assay」を開発した。これまで、過去50年間、男性の生殖検査では、精液分析、精子測定が一般的であった。
「Cap-Score」とは
「Cap-Score」では、男性の生殖能力が測定でき、妊娠成立の可能性が予測可能となる。蛍光顕微鏡を用いて精子の局在パターンを分析・特定し、生殖能力のない精細胞を識別する。
ガングリオシドGM1 をバイオマーカーとして、精子の受精能獲得(精細胞が受精可能となる生理学的・機能的変化)を定量化する。
最新の臨床試験では、不妊の疑いがある男性より採取した精液208サンプルを対象に、従来の精液分析に加えて、Cap-Scoresにて生殖能力の高低を予測した。生殖能力が標準値である男性は、低い値の男性と比べ、妊娠可能性が2.78倍、人工授精1回目の成功率は4.23倍であった。
また、今回、Cap-Scoresに基づく精液分析において、精子運動率・濃度と男性不妊の関連性は認められなかった。
「Cap-Score」の有益性
現在、Cap-Scoresは、アメリカ全土にある多くの医療機関にて実施されている。研究チームは、予め、自己の生殖能力を検査して把握することにより、家族計画、妊活のタイミング、不妊治療の有無が予測でき、感情的ストレス、経済的負担の軽減につながると考える。
(画像はプレスリリースより)

CORNELL CHRONICLE
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