妊娠期のTdapワクチン接種と最適なタイミング
ベイラー大学医学部の研究チームは、妊娠期の女性がTdapワクチン(破傷風・ジフテリア・百日せき三種混合ワクチン)を接種する場合、妊娠後期(妊娠28~40週)が最適なタイミングであると発表した。
妊娠後期におけるTdapワクチンの接種により、百日咳の抗体が最も多く胎児へ引き継がれるという。百日咳は深刻な呼吸器感染症であり、6ヶ月未満の乳幼児は重症化しやすく、死に至る場合もある。
妊娠後期のTdapワクチン接種と百日咳の抗体濃度における関係性
研究チームは、妊娠後期にTdapワクチンを接種した女性626人を対象に、臍帯血(臍帯・へその緒に含まれる胎児の血液)より百日咳の抗体濃度を測定した。
妊娠後期のTdapワクチン接種は、妊娠後期にTdapワクチンを接種しなかった場合と比べ、臍帯血における百日咳の抗体濃度が高くなった。
また、妊娠後期におけるTdapワクチンの接種タイミングにより、百日咳の抗体濃度に相違が認められた。妊娠後期の初めにTdapワクチンを接種した場合、百日咳の抗体濃度が最も高い数値となった。
なお、調査目的は因果解釈でないため、抗体濃度の測定は臍帯血のみ、新生児より採血して数値の測定は行っていない。
(画像はPixabayより)

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