性感染症と月経前症候群の症状
オックスフォード大学の研究チームは、「Evolution Medicine & Public Health」にて、性感染症(STI)により、月経前症候群(PMS)の症状が悪化すると発表した。
論文主著者であり、同大学のアレクサンドラ・アルヴェルニェ(Alexandra Alvergne)博士は、PMSに関する理解・認識度の低さを指摘する。PMSは、単なるホルモン分泌の乱れではなく、免疫機能を低下させ、クラミジア感染症など性感染症(STI)の発見を遅らせる。
性感染症は無症状であり、感染者の7割以上が無自覚であるといわれる。しかしながら、生殖機能に悪影響を及ぼし、不妊を引き起こす要因となる。
性感染症とPMSの症状における関係性
オックスフォード大学は、他大学と共に生理サイクル予測アプリ「CLUE」を監修する。研究チームは、アプリ利用者865人を対象に、経避妊薬(ピル、ホルモン剤)の使用有無、性感染症の罹患有無、性感染症の診断・治療有無と月経周期における関係性について検証した。
調査結果より、性感染症とPMSの程度に関係性が認められ、アルヴェルニェ博士は、PMSの症状が深刻である場合、性感染症に罹患している可能性が高いと結論付けている。
(画像はプレスリリースより)

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