女性生殖医療分野において業務提携
先月30日、フェリング・ファーマシューティカルズ社(リプロダクティブヘルス、泌尿器科、消化器科に特化した企業)、セルマティックス社(女性の不妊治療に特化した企業)は、生殖医療の発展を目的に、女性生殖医療分野にて業務提携を行うと発表した。
業務提携の目的とは
セルマティックス社は、体外受精に伴う卵巣刺激・排卵誘発において、個々の遺伝子特性より女性の反応を推測する技術を有する。
2社は、セルマティックス社の遺伝子科学、排卵誘発に関する独自の知識により卵巣生物学の未解明部分を明らかにし、生殖医療においてオーダーメイド医療(個々の症状に合わせた治療)を可能にすることを目指す。
また、体外受精に対する女性の反応における個人差を解明し、妊娠・出産率の向上、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)など副作用の軽減を促す。
オーダーメイド医療を可能に
セルマティックス社の最高経営責任者であるピライエ・ユルタス・ベイム(Piraye Yurttas Beim)氏は、体外受精など生殖医療を発展させるには、卵巣生物学など女性独自の生体システムに対する理解を深めることが重要であると強調する。
また、フェリング・ファーマシューティカルズ社の最高医学責任者(CMO)であるクラウス・ドゥギ(Klaus Dugi)氏は、今回の業務提携によって、個々の症状に合わせた不妊治療の実現が期待できると述べている。
(画像はFERRING PHARMACEUTICALSより)

FERRING PHARMACEUTICALS
https://www.ferring.com/