染色体数的異常に対する着床前遺伝子スクリーニング
Natera社は、「Fertility and Steril」にて、染色体数的異常において、着床前遺伝子スクリーニング(PGT-A) 「Spectrum」により、女性の年齢に関係なく、体外受精成功率は改善されると発表した。
「Spectrum」を用いた臨床試験
「Spectrum」はNatera社が提供する非侵襲的着床前診断検査であり、母親の血液を用いて胎児の染色体検査を行う。受精卵(胚)の全24染色体に対してスクリーニングを行い、遺伝子における配列・数的異常を特定する。染色体数的異常は体外受精の主な失敗要因である。
Natera社は、不妊治療機関2ヶ所にて体外受精1800サイクル以上を対象に「Spectrum」を用いた臨床試験を実施した。単一胚移植による体外受精において「Spectrum」を用いた場合、着床率70%、臨床妊娠率71%、出産率65%であった。
また、「Spectrum」により、高齢出産であっても高い確率で受精卵が子宮に着床でき、体外受精成功率が高くなることが認められた。
Natera社のキンバリー・マーティン(Kimberly Martin)氏は、「Spectrum」が否定的影響を軽減し、高齢出産も可能にすると強調する。合わせて、「Spectrum」により単一胚移植での妊娠・出産率が高まると述べ、体外受精におけるPGT-Aを推奨する。
(画像はプレスリリースより)

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