ナッツ類と男性不妊
ロビラ・イ・ビルジリ大学(スペイン)の研究チームは、「34th Annual Meeting of the European Society of Human Reproduction and Embryology(第34回欧州ヒト生殖会議)」にて、日常的なナッツ類の摂取により、精子の質・機能を著しく改善すると発表した。
ナッツ類は地中海式食事の代表的食材であり、心臓や血管など身体器官を健全な状態に保たせる効果があるといわれる。
ナッツ類の摂取と精子の質
研究チームは、18歳から35歳の男性119人を対象に、ナッツ類と精子の質(精子数・形態・DNA断片化)における関係性を検証した。被験者は、毎日ナッツ類(アーモンド、ヘーゼルナッツ、クルミ)60gを含む西洋式食事を摂取するグループ、ナッツ類を除いた西洋式食事を摂取するグループに分けられた。
14週間ナッツ類を日常的に摂取した場合、DNA断片化は減少し、精子の質(精子数16%、運動率6%、形態1%、生存期間4%)は向上した。
DNA断片化は男性不妊の要因となる。同大学のアルベルト・サラスフエトス(Albert Salas-Huetos)博士は、ナッツ類に含まれる栄養素によりDNA断片化が減少し、男性不妊は改善されると説明する。
ナッツ類にはオメガ3脂肪酸、葉酸、抗酸化物質(ビタミンC・E、亜鉛、セレニウム)が豊富に含まれ、精子の質を改善、向上させる効果があると立証された。
(画像はPixabayより)

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