卵巣予備能の遺伝子変異に関する研究
米国ジャクソン研究所のエルヴィラ・ヴォルクン・フィラス(Ewelina Bolcun-Filas)准教授は、アメリカ国立衛生研究所小児保健・人間発達研究所(NICHD)から研究補助を受け、今後5年間に亘り、動物モデル実験を通して、卵巣予備能を制御する遺伝因子における多様性について研究を実施予定である。
卵巣予備能の遺伝子変異を特定することにより女性の生殖能力が改善できるという。
卵巣予備能とは
卵巣予備能とは、卵巣内にある卵子数や卵子の質により卵巣機能の予備能力を測る指標である。卵子の成熟、女性ホルモンの分泌など女性の生殖能力に影響を与える。卵巣予備能が低い場合、卵巣内にある卵子が少ないことを意味する。
卵巣予備能の遺伝子変異と女性の生殖能力
卵巣予備能など稔性因子(繁殖可能性)を制御する遺伝子の遺伝子変異は、流産、先天性疾患、早発卵巣不全(早発閉経)の要因に成り得る。
それゆえ、卵巣予備能における遺伝子変異の特定は、女性の生殖能力を改善することにつながる。また、遺伝的複雑性の解明は、予測的遺伝子検査の信憑性・精密度を高めると期待される。
(画像はPixabayより)

The Jackson Laboratory
https://www.jax.org/