アルコールによる子供の健康影響
ロヨラ大学の研究チームは、「Journal of the Endocrine Society」にて、動物モデル実験を通して、母親が思春期以降にアルコールを大量摂取していた場合、子供の成長(社会的相互作用の発達、思春期の発育、ストレスホルモンの分泌)に悪影響を及ぼすと発表した。
アルコールは脳に対して長期的に作用し、特に、第一子の成長に対して直接的影響を与えることが認められると報告されている。
大量飲酒の危険性
研究チームは、ラットを用いた動物モデル実験を行い、アルコールと子供への健康影響における関係性を考察した。
思春期のラットにアルコールを大量摂取させたところ、胎児の低体重、社会的遊び行動の低下、循環テストステロンの減少が生じた。一方、アルコール耐性といった適応的形質は、両親から子供へ引き継がれなかった。
同大学のトニー・パック(Toni Pak)教授は、先行研究よりアルコールの大量飲酒が精子と卵子の質を低下させることが判明していると補足する。アルコールの大量摂取は、将来的に子供へ悪影響を及ぼす。それゆえ、パック教授は、男女ともにアルコールの健康影響など飲酒に関する知識を身に付け、飲酒量を意識するように喚起する。
(画像はPixabayより)

ENDOCRINE SOCIETY
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