女児の筋力とビタミンD量
オーデンセ大学の医学部生と南デンマーク大学のヘンリック・ティボ・クリステンセン(Henrik Thybo Christesen)教授は、「Journal of Clinical Endocrinology and Metabolism」にて、女児の筋力とビタミンD量において相関関係が成立すると発表した。
論文主著者であり、オーデンセ大学医学部生のラダ・ファリス・アル・ヤワディ(Rada Faris Al-Jwadi)氏は、女児の筋力と妊娠期の母親、あるいは臍帯(へその緒)のビタミンD量において関係性はないと補足している。
また、男児の筋力とビタミンD量に関係性は認められなかったと報告されている。
小児コホート調査による検証
オーデンセ大学と南デンマーク大学は共同で、5歳児881人を対象に、小児コホート調査「Odense Child Cohort」を実施した。
血中25(OH)-ビタミンD量と握力検査にて筋力を測定したところ、ビタミンD量と筋力は相関関係にあった。ビタミンD量が少ない(50nmol/L以下)女児は、握力検査の下位10%になる確率が70%増となったと報告されている。一方、また、女児のビタミンD量が50nmol/L以上ある場合、握力が強まる傾向が認められた。
ビタミンDはインスリン様成長因子「IGF-I(ソマトメジンC)」の分泌量を増加させる。「IGF-I」は筋力を増幅させる働きがあるという。
(画像はPixabayより)

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