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妊娠期の低タンパク質な食事は肝臓にダメージを与える

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妊娠期の低タンパク質な食事は肝臓にダメージを与える

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妊娠期および授乳期の食事による影響
イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校の研究チームは、「American Journal of Physiology-Endocrinology and Metabolism」にて、ラットを用いた動物モデル実験を通して、妊娠期および授乳期における低タンパク質の食事は、母親の肝臓にダメージを与えると発表した。

妊娠期のタンパク質欠乏により、母親の肝臓に脂肪が蓄積され、肝臓に損傷が生じるリスクが高まるという。先行研究では、妊娠期にタンパク質欠乏状態になった母ラットは、妊娠中の体重増加が小さくなった。子ラットが雄である場合、母ラットのタンパク質欠乏状態により、発育が阻害された。

タンパク質欠乏
タンパク質欠乏と肝臓へのダメージ
研究チームは、ラットを用いた動物モデル実験を行い、妊娠期および授乳期の母ラットに低タンパク質の食事を与え、母体のタンパク質欠乏による影響を検証した。

妊娠期および授乳期に低タンパク質の食事を摂った母マウスは、栄養バランスが良い健康的な食事を摂ったマウスと比べ、肝臓肥大は大きく、中性脂肪の一種「トリグリセリド(TG)」と肝臓の酵素レベルが高くなり、肝機能に否定的な影響を与えていた。

また、低タンパク質の食事は、タンパク質「LC3B」を活性化させ、オートファジー(自食作用:細胞が飢餓状態になった際に細胞内のタンパク質を分解して栄養源を確保する仕組み)に関連する遺伝子の発現を増加させた。

タンパク質「LC3B」の活性化は、タンパク質「アポリポ蛋白B(ApoB)」(肝臓から血管上皮細胞へコレステロールやトリグリセリドを輸送する)の劣化を促進させ、肝臓には脂肪・脂質が蓄積し、大きな負担となる。

なお、研究チームは、妊娠期の母親と胎児の健康を維持するうえで、今後も引き続き、妊娠期および授乳期の低タンパク質の食事による母体の脂肪・脂質代謝メカニズムに着目していくと述べている。

(画像はAmerican Journal of Physiologyより)


外部リンク

American Journal of Physiology
https://www.the-aps.org/

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