胚移植は何個がいいのかを調査
体外受精で胚移植をする際、多児や出産前後のリスクを避けるために単一胚移植が推奨されてきましたが、あいまいだったことから、Lawlor教授らは調査をし、その結果について「Lancet」に発表をしました。
まず、体外受精を受けた女性を40歳以上と40歳未満に分け、さらに出生率・多児率・胎児の体重2.5Kg未満率・37週未満での早産率・33週未満での超早産率について比較をしました。
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胚移植が3個では出生率は上がらない結果に
体外受精での生児出生は33,514件で、その全体の124,148周期を調査。すると、40歳以上でも40歳未満でも、胚移植が1個の場合よりも2個の場合の方が、出生率は高いことが分かり、40歳以上では、2個の場合、出産前後のリスクについては、低い結果に。
なお、3個胚移植をした場合の出生率は増えず、出産前度のリスクは逆に増えるという結果になりました。このことから、3個以上の胚移植は、絶対に避けるべきであるとしています。

Lancet
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/sites/entrez/22243709