乳幼児期の睡眠問題を引き起こす要因
マードック子供研究所は、「Journal of Developmental and Behavioral Pediatrics」にて、妊娠期の母親の精神・身体状態と乳幼児期の子供の睡眠には関連性があると発表した。妊娠期の母親の心身状態と乳幼児の睡眠問題には因果関係が成立し、妊娠期に母親の心身状態が悪い場合、誕生した子供は乳幼児期の睡眠に問題が生じるという。
妊娠期の精神・身体状態と子供の睡眠における関係性
研究チームは、妊娠15週目の女性1460人を対象に、妊娠期の精神・身体状態と子供の睡眠における関係性を検証した。また、出産後は、誕生した子供に対して3ヶ月ごと(3、6、9、12ヶ月)に追跡調査を実施した。
これまで、寝ない、寝つきが悪い、寝てもすぐ起きるなど乳幼児期の睡眠問題は、メカニズムの解明に至っていなかった。今回の研究より、乳幼児の睡眠問題を抱える母親は、睡眠問題がない乳幼児をもつ母親と比べ、妊娠期の心身が好ましくない状態であった。
つまり、乳幼児の睡眠問題は、両親の子育てスタイルが要因ではなく、妊娠期の母親の心身状態が大きく影響している。両親が安眠できる最善の環境を整えたとしても、妊娠期の母親の心身状態が悪かった場合、乳幼児には睡眠問題が生じるという。
(画像はプレスリリースより)

Murdoch children’s research institute
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