妊娠方法による妊娠糖尿病リスク
テッサロニキ・ アリストテレス大学の研究チームは、「欧州糖尿病学会議(EASD)」(9月16~20日、スペイン・バルセロナで開催)にて、システマティック・レビューおよびメタ分析より、体外受精は、自然妊娠と比べ、妊娠糖尿病リスクが高くなると発表した。
体外受精の妊娠糖尿病リスクは53%増になったと報告されている。
生殖補助医療と自然妊娠における妊娠糖尿病リスク
研究チームは、38文献を用いてシステマティック・レビューおよびメタ分析を行い、妊娠糖尿病、顕微授精、自然受精における妊娠糖尿病リスクを比較した。
2019年6月までに妊娠糖尿病、顕微授精、自然受精により妊娠に至った女性を対象にデータ分析を行ったところ、生殖補助医療により妊娠した女性は、自然妊娠と比べて妊娠糖尿病リスクが53%増加した。合わせて、年齢、身長・体重、喫煙歴、種族・民族を考慮した場合、生殖補助医療による妊娠における妊娠糖尿病リスクは42%高くなった。
研究チームは、メカニズムは未解明であるが、体外受精による妊娠は、自然妊娠と比較し、妊娠糖尿病リスクを増加させると結論付けた。今後、更なる研究の必要性を示したうえで、医療介入あるいは不妊状態が要因であると推測する。
(画像はPixabayより)

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