既婚女性の「今すぐ子ども」の割合が大幅増
ベネッセ教育総合研究所(東京)が先月4日、首都圏などに住む、未婚者を含んだ子どものいない男女を対象とした妊娠・出産についての意識調査の結果を発表し、6年前の調査時に比べ、今すぐ子どもを欲しがっている既婚女性の割合が大幅に増えたことが分かった。
調査は9月にインターネットを介して、首都圏と愛知、大阪、福岡に住む未婚者を含んだ子どもを持たない25~45歳の男女4千人を対象に実施したもので、既婚女性のうち「子どもが欲しい」と答えたのは56・9%で、このうち「今すぐにでも」と回答した人は74・0%にのぼり、6年前の調査時よりも13%近く増えたことが分かった。
(画像はプレスリリースより)
同様の結果は既婚男性にも見られ、女性に比べ増加率は低いものの、「子どもが欲しい」と答えた人のうち、71・1%の人が「今すぐにでも」欲しいと考えていることが分かった。
高齢出産のリスク広く周知
この背景には、「婚活」に加え、「妊活」という言葉も生まれるなど、年齢が上がると妊娠しにくくなったり、リスクも高まったりすることが、男女を問わず社会的に広く知られるようになったことが関係しているとみられる。
妊娠・出産の情報が増えたことで、最小限のリスクで、早めに出産したいと考える人が増えているようだ。
子育てに「お金の不安」顕著に
また、「子どものいる暮らしのイメージ」を複数回答で選んでもらう項目では、既婚男女と独身男性がともに「お金がかかる」をトップに選んでおり、国主導による出産・育児費用の助成や、育児休暇中の所得保障などがまだまだ十分でないことを裏付けた結果となった。

ベネッセ教育総合研究所「未妊レポート2013 子どもを持つことについての調査」
http://berd.benesse.jp/