精巣内精子を使用した顕微授精(TESE-ICSI)
最近の研究では無精子症の治療法として、精巣内から精子を抽出して顕微鏡受精を行うTESE-ICSIは有効だと言われており、実際に各地で行われています。
(画像はイメージです)
新鮮な精子だけではなくて、一度冷凍して解凍した精子を使うことは、妊娠を成功に導くための必要な方法を減らすことが出来る物の一つであり、注目されています。
新鮮な精子と冷凍して解凍した精子
そこで2013年に「Journal of Reproduction & Infertility」に発表されたドイツの論文では、TESE-ICSIにおいて、新鮮な精子と冷凍して解凍した精子の比較をしたそうです。
82のケースについての研究で、39のケースには冷凍して解凍した精子を、43のケースにはフレッシュの精子を使用したところ、FSH(卵胞刺激ホルモン)の濃度、精子と一緒に体外受精に使われた成熟した卵母細胞の数、受精率、3日目に移植出来た胚の数は冷凍の精子と新鮮な精子で変わりがありませんでした。
結論として
結果から、筆者らは冷凍の精子の使用は、不必要な排卵誘発を避けることにつながると言い、特に非閉塞性無精子症の場合、排卵誘発前に限り、冷凍の精子を使うことは意味があると結論づけました。
少しでも治療の回数や苦痛が減ることはとても喜ばしいことですので更なる研究が期待されます。
編集部 C-NZ

Journal of Reproduction & Infertility
http://www.jri.ir/