生殖補助医療とホルモン
加齢に伴う生殖機能の低下、そして出産する年齢の高齢化により、生殖補助医療を求めるカップルが増えてきています。
(画像はイメージです)
LHホルモン(黄体形成ホルモン)とFSHホルモン(卵胞刺激ホルモン)のバランスが悪くなることがここ数年増えており、過去の研究ではFSH/LHの比が2よりも大きくなる場合、体外受精は取りやめになることが多いという報告がなされています。
体外受精三日目において、LHが3以下であることも同じように、卵巣の反応が悪いと予測されるとのことです。
FSHホルモンとLHホルモンと体外受精の結果
そこで2013年に「Journal of Reproduction & Infertility」に発表されたインドの研究ではFSHホルモンが正常値であった場合に、体外受精三日目においてFSH/LHの比が2よりも大きくなる場合やLHが3以下であることが卵巣の反応が悪いと予測できるかどうかを調べました。
105人の女性を調べた結果、FSH/LHの比が2よりも大きくなった場合、体外受精の結果は悪く、LHが3以下で会った場合には例外はありましたが、LHが3以上の人たちと比べるとやはり体外受精の結果は悪い傾向にあったそうです。
結論として
これらの結果から、著者らは、FSH/LHの比は体外受精の結果に関与していると言っており、この値は卵巣機能の予備力を減らす予測として使える、と結論づけています。
これらのホルモンは簡単に検査できるものですから、大変有用な結論ではないでしょうか。
編集部 C-NZ

Journal of Reproduction & Infertility
http://www.jri.ir/