結婚前から関心を持つ人も
「2016年度から不妊症治療の助成対象年齢を42歳以下とする」という厚生労働省の決定をめぐって議論が巻き起こり、「不妊」がメディアで取り上げられる機会も増えた。不妊に関心を持つ独身女性も増え、「卵子凍結保存」の説明会に足を運ぶ20代の女性も増えたという。「サイゾーウーマン」では、「不妊症の遺伝」・「おたふく風邪で男性不妊になる」といった「不妊」にまつわるウワサの真偽について「成城松村クリニック」の松村圭子院長に取材している。
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不妊と遺伝は無関係
「母親が妊娠しにくい体質だと娘にも遺伝する」というウワサに関しては、「まったく関係ない」とのこと。不妊の原因で一番多いのはクラミジアや子宮内膜症などが原因の卵管障害だが、これらの症状が遺伝することはない。これらの症状は病院で行っている「ブライダルチェック」で検査することが可能だ。
おたふく風邪と男性不妊の関連は
「成人後におたふく風邪にかかると男性不妊になる」というウワサは、おたふく風邪による高熱が睾丸炎を引き起こす事実に由来するもの。しかし実際に両方とも睾丸炎になるケースはきわめてまれであり、ほとんどのケースでは睾丸炎とならなかった方の睾丸で精子がつくられるため心配はないという。

成城松村クリニック
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