男性不妊の治療に力を入れたクリニック
不妊の原因の3分の1を占めると言われる男性不妊症。不妊の原因が男性側にあったとしても、男性不妊の専門医は首都圏や大都市を中心に全国に40数人しかおらず、適切な診断・治療のできる医師が極めて少ないのが現状だ。
そんな中、静岡県浜松市中区に男性不妊の治療に力を入れている不妊治療の専門クリニック「アクトタワークリニック」が先月25日に開業した。
同クリニックは、特に男性の不妊治療に力を入れており、通常なら数日かかるとされる精巣から精子を取る手術も、日帰りで行うことができるという。
松浦俊樹院長は日本生殖医学会が認定する生殖医療専門医。生殖医療では世界的に有名な加藤レディスクリニック(東京都新宿区)の常勤医として従事した経歴を持ち、産婦人科と泌尿器科の診療経験を持っているため、男女の不妊治療に対応することができる。男性の不妊治療のほかにも、人工授精や自然周期体外受精など不妊治療全般が受けられる。
不妊症の治療を1カ所の病院で
日本で不妊症の治療を行う場合、女性から治療を開始するケースが多いが、フランスではカップルがそろってクリニックに行かないと、治療も始めてもらえないという。日本でも、夫婦が一緒に不妊治療を開始できるようになれば、患者側が負担する時間も費用も軽くなるかもしれない。不妊はあくまで「夫婦」の問題である。男性と女性と分けて不妊症を扱うのではなく、医療機関の提携や情報交換などによって、将来的には1カ所の病院で同時に治療を行えることが望まれる。

アクトタワークリニック 松浦俊樹院長ブログ
http://ameblo.jp/ivf-et/entry-11519805076.htmlアクトタワークリニック
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