卵子提供とは
精子提供という言葉はよく聞かれてきたが、実は今、卵子の提供も広がりつつある。
卵子提供は、日本で初めて立ち上げられた、卵子を生成することができない女性に第三者からの卵子提供を仲介する民間団体「卵子提供登録支援団体(OD-NET)」が今年1月に大々的に発表。5月には無償での卵子提供を実施するペア3組が決定した。
そして今月14日、「卵子提供登録支援団体(OD-NET)」の代表である岸本佐智子さん(49)が京都市で講演会を開き、卵子提供を行うペア7組が新たに決定したことを発表した。
200人が卵子提供を名乗り出る
8月末までに、卵子提供を希望する女性からの問い合わせは200件に上っており、逆に提供を受けたいという問い合わせは45人からあったという。
提供者と提供を受けたい患者とを結びつけるのは「マッチング委員会」。今回新たに提供が決定した7組は、7月30日に行われたマッチング委員会で選ばれた。
7人の患者はそれぞれ不妊治療施設においてカウンセリングを受けており、早ければ半年以内にも採卵などの治療を始める。
まだまだ実例の少ない卵子提供。しかし体内で卵子を作れない女性にしてみれば、最後の希望と言えるだろう。あまり特別視せず、当たり前の治療方法として受け入れられる社会になっていく必要がある。

卵子提供登録支援団体(OD-NET)
http://od-net.jp/