男性不妊とその原因
不妊症という言葉が聞かれるようになって久しい。そして、不妊症と言えば原因は女性の側にあると考えられてきたが、実はその約半数が、男性が原因の不妊なのだという。
男性不妊には、先天性のものと後天性のものが存在し、後天性の男性不妊の原因としては、ストレス、病気、肥満、糖尿病、アルコールや薬の影響、精巣の損傷もしくは機能障害、精子の産出または射精に関する障害など様々なものが考えられる。
そしてその原因に、“食品添加物の取り過ぎ”という項目が加わりそうなのだ。
食品添加物と男性不妊
「味覚を感じる2つのタンパク質は、精子の正常な形成にとって必要不可欠であり、食品添加物を取り過ぎると、男性不妊を促す可能性がある」
という内容の論文が、科学雑誌「Proceedings of the National Academy of Sciences」にて発表された。
米ペンシルベニア大学モネル化学感覚研究所のモシンガー(Bedrich Mosinger)氏を中心とした研究グループは、ネズミを使った実験を行った。
そして、味覚をつかさどる2つのタンパク質を同時に持たないネズミの雄は不妊症である事を発見した。
更に、血液内のコレステロールの値を下げるために用いられる薬品、クロフィブラートを与えるのを止めたところ、ネズミの雄の繁殖能力が戻ったのだという。
体に悪い食品添加物を摂取して、更に不妊になるなんて悲しすぎる。しっかりと自己管理したいものだ。
THE VOICE OF RUSSIA
http://japanese.ruvr.ru/2013_07_02/