「女性手帳」とは
女性手帳という言葉を聞いたことがあるだろうか。これは今、若い女性に妊娠・出産の知識を広めようと内閣府が導入を検討しているものだ。妊娠適齢期などを正確に知ってもらうことで少子化対策に繋げることが狙いだ。
しかしこの女性手帳に対して、肝心の女性からの批判が殺到していると言う。
挙がっている意見としては、「国に『20代で結婚して子どもを産め』と強制されているようで不愉快だ」というものが多い。
また、金銭面や環境面で独身を選んだ人たちからは、「自分の生き方を否定されたようだ」なども声も出ている。
肯定の声も
もちろん、聞こえてくるのは批判ばかりではない。
現在不妊治療中の女性や、年齢などの理由から治療を諦めた女性たちからは、「20代の頃に妊娠適齢期などの正確な時期が分かっていればもっと早く治療を始められたかも知れない」と、知識の普及に理解を示す声もある。
文部科学省によると2014年度から、高校2年生用の「保健体育」の教科書の多くで、不妊や高齢出産に関する記述が増える予定とのこと。
「生き方を指定されたくない」という感覚も最もだ。しかし、「もう少し早く知っていれば」と頭を抱える女性がいるのも確かなこと。
「生き方を指定される」と批判をするのではなく、若い女性が自分の人生についてしっかりと考える1つのきっかけとなれば良い。

内閣府
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