女性手帳の目的を考える
政府が交付を検討している「生命と女性の手帳」(仮称、通称女性手帳)の導入。反対の意見が続出しているが、ここでは推進派・賛成派の意見にも耳を傾けてみたい。
まずは、自民党の森雅子少子化担当相。
「高齢の妊娠・出産の危険性を啓発するのは大切だ。前提となる知識がなければ選択(結婚や出産をいつするのか、しないのか)はできない」と反論した。(5月10日付産経新聞)
少子化危機突破タスクフォースの妊娠出産検討サブチーム報告によれば、日本国民の卵子数の変化、卵子の老化など、
妊娠可能性や妊娠適齢期等に関する知識度合いは、先進国の中で最下位、新興国を含めても低位とのこと。
妊娠後に、母子手帳を受け取るまで自分の身体に継続的な関心を持つ女性は少ない。
妊娠・出産に関する知識の普及、教育のために、女性手帳の作成を決めた。
写真はイメージです。
女性手帳に賛成派の声
下記に賛成者の声をいくつか取り上げてみる。長文は一部を抜粋。
「医学的に望ましい年齢を周知させるというのは、良いことだと思う。それを各自が知った上で、出産を含めた自分の生活設計を立てればいい。」
「子どもが無事に生まれ健やかに育つことは、誰しもが願う共通の優しさです。」
「余計なお世話だという意見もあるが、国を正常に運営する為には、出生率を増加を国として推進することは当然のことであり、国の対応としては正しい。」
「政治がそういうリスクを喚起するのは当然の責務のはずです。」
Yahoo! JAPANみんなの政治オンライン投票より
また、少子化危機突破タスクフォース委員、ミスインターナショナル2012の吉松育美さんによれば、女性手帳は一部メディアによる誤解もあるという。
決して女性手帳は、結婚や出産を強制するものではない。女性手帳を紙媒体ではなく、オンラインで管理できるようにすれば、使い道も無限大に広がるそうだ。
補足だが、吉松さんが考えた少子化突破のための意見書は、女性手帳とは別に絶大な人気を得ている。

少子化危機突破タスクフォース 妊娠出産検討サブチーム報告
http://www8.cao.go.jp/shoushi/taskforce/k_3/pdf/s4.pdfYahoo! JAPANみんなの政治
http://seiji.yahoo.co.jp/vote/result/201305130001/日本におけるWomennomicsソリューション 吉松育美
http://www8.cao.go.jp/shoushi/taskforce/k_2/pdf/s4.pdf