ジャガー横田氏が作った高齢化の波
今、不妊治療の現場でも高齢化が進んでいる。国立成育医療研究センター不妊診療科では、初診患者の平均年齢が30代前半から38〜39までぐっと上がり、患者の約半数が40代なのだという。
日本産科婦人科学会が公開しているデータでも、不妊治療を受けた40代患者の割合は2007年には31.2%、2008年には32.1%、2009年は34.4%と、増加の一途をたどっているのだ。
この高齢化現象は、2006年にプロレスラーでタレントのジャガー横田氏が45歳で妊娠・出産した影響が大きかったと、ある産婦人科医は語る。何度も繰り返し報道され、あれ以来、自分もまだ産めるのではと期待を持つ、40歳前後の初診患者がかなり増えたのだという。
高齢出産の難しさと希望
高齢での妊娠・出産は簡単なものではない。
最近よく聞かれる“卵子の老化”は、30代後半から始まる。これも、妊娠を難しくする一因だ。
ヨーロッパのある不妊専門雑誌のデータによると、10代後半から20代前半の女性では自然妊娠の確率が約5割なのに対して、30代後半では3割にまで落ちている。
しかしこの数値は、もちろん不妊治療をすれば高まる。「3割しかない」と思うか、「まだ3割もある」と思うか、その違いは大きい。
楽観的になり過ぎず、ただ悲観的にもなり過ぎず、希望を持って治療に臨むことが大切だ。

ジャガー横田オフィシャルブログ
http://ameblo.jp/jaguar-taishi/