不妊当事者の心のサポートを
不妊に悩むカップルは6組に1組。不妊当事者は誰にも相談できず孤独になりがちです。そこで、不妊に悩む人たちを心理面でサポートをしようと、2004年にNPO法人Fine(ファイン)が設立されました。
設立当初から、東京で開講していた「ピア・カウンセラー養成講座」を、全国どこからでも受講可能な「eラーニング」形式にパワーアップさせ、カリキュラムを組んでいます。
ピア・カウンセリングとは?
ピア・カウンセリングの「ピア」は仲間の意味です。よって、ピア・カウンセラーは、相談者と同じ心の痛みがわかる経験者(当事者)として話を聴き、心の支えになろうという立場の人を意味します。
不妊体験者が不妊当事者をサポートする講座ですが、Fineの提唱する不妊体験者の定義は、「現在・過去・未来の不妊体験者」。不妊治療経験や、子どものいる・いない、婚姻の有無は問いません。
過去に辛い思いをしたけれど、現在は子どもを授かっている人も、将来子どもを持てるかどうか不安な独身の人も講座を受講できます。
講座の特徴
生殖心理カウンセリングの専門家を講師陣として、講座は心理学やカウンセリングの基礎を学ぶベーシックコース、ピア・カウンセリングの知識を深めるアドバンスコース、ライセンス取得コースに分かれています。
講座の受講後には、「自分の気持ちを整理することができた」、「不妊体験者をサポートするための学びが自身にもプラスになった」と好評を得ています。
カウンセラーになり、悩んでいるクライエントの心を少しでも和らげることができたら、両者間でとても強い絆が生まれるに違いありません。

NPO法人Fine
http://j-fine.jp/