ついに5000人を突破
主に春に流行する風疹。ゴールデンウィークが終わってからもなお、過去最悪のペースで患者数が増えている。
国立感染症研究所が公表した今年の風疹累積報告数は既に5000人を突破(2013年5月1日時点)しており、ワクチン不足の問題も心配される。
妊娠初期の女性が風疹にかかった場合、最も懸念されるのが、胎児に及ぼす影響だ。風疹による胎児への影響は「先天性風疹症候群」と呼ばれ、先天性心疾患、難聴、白内障が代表的な3大症状として知られている。
今年はすでに10人の赤ちゃんが先天性風疹症候群と診断されており、妊婦はもちろんのこと、不妊治療などで妊娠の可能性がある女性にとっては大変気になる問題だ。
国の政策を検証
これを受け、NHKは今夜7時30分からのクローズアップ現代で「風疹大流行~遅れる日本の感染症対策~」と題した番組を放送する。
番組では、風疹の予防接種の副反応が問題となったことをきっかけに、国が学校での集団接種から医療機関での個別接種に切り替えたことで接種率が下がり、今回の大流行を招いたと見ており、当時の国の政策が正しかったのかを検証する。

クローズアップ現代
http://www.nhk.or.jp/gendai/